2011年12月21日水曜日

「放散虫」について(チャートとの関係:プレートテクトニクス)

プレートテクトニクス

「日本付近で起きるプレート境界地震」
3.11以来,こういう図はイヤになるほど見てきたと思う.
>静岡大学防災総合センター教授 小山真人氏のHP(東日本沖で起きた巨大地震について)に原図があります.

・日本近海をいくつかのブロックに分けることができ,そのブロック内では,ほぼ周期的に「巨大地震」が繰り返しているというまとめの図

・基本的には,「ユーラシア=プレート」(大陸地殻)に,「太平洋プレート」(海洋地殻)がぶつかり,そこで下に沈み込む(サブダクション=ゾーンといいます)
>プレート同士の摩擦によってストレスが溜まり,それが開放されるときに「巨大地震」がおきるのだろうということ.

・日本付近では,左上の図のように複数のプレートが複雑に入り組んでいて,おのおのブロックによって力のかかり方が違うから>地域的に起きたかが違う>周期性が異なるのは,置かれている環境が一様ではないから

・巨大地震の周期>100~200年単位:さらに大きなものは500~1000年という間隔になるんだろう
・3.11の地震も,一部では千年に一回という地震であるという人もいる
>数十年単位でも,人間は,すぐに忘れてしまう.千年単位だと「それは起きないこと」と勝手に思ってしまう(高校地学を必修からはずしたからじゃあないですかね…).

●この間の氷河期が終わったのが約1万年前:日本列島に人が住み始め,縄文時代が始まった.
>たとえ千年に一回だとしても,われわれの先祖は,それからだけでも,3.11級をすでに10回経験している.
>10回も!
>歴史を学ばない人間は,何度でも同じことを繰り返す.


平朝彦「日本列島の誕生」より
a)図1-4c:「プレートテクトニクス」
地球全体>世界地図>地球の表面はいくつかのプレートに分かれていて,地球内部から放出される熱エネルギーによって,お互い押し合いへし合いしている.

・ナスカPと太平洋Pとの間に「東太平洋海膨」というのがある
>ここで生まれた「太平洋P」が太平洋を旅して,日本海溝で地殻の底へ沈んで行く
>その沈むときに,「摩擦」が生じて地震が起きる>3.11=「東日本大震災」もその一つ(繰り返し)

b)図1-4a:地球の断面図
>「東太平洋海膨」:ここで,マントル下部から溶けた岩石が浮かび上がる>地表に(海底)にでて冷え固まる=プレートの生成
>次から次へと,岩盤が形成される=>プレートとなって太平洋を移動し,日本海溝でマントルに沈み込む
>プレート同士の摩擦の多いところで「×」印>地震の頻発地帯

プレートの運動は,同時に>大きな海底地形をつくり出す=>図1-4b
>中央海嶺(Pのわき出し口)>巨大な海底山脈
>太平洋を移動するプレート>平坦な海洋底
>海溝(Pの沈み込み口)>極端な深海

=これは現在の「地球の断面図」だが,中央海嶺から海溝までの旅に一億年ぐらいかかっている>逆に言えば,一億年の記録が,じつは,海底に残っていることになる

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●記録としての一例:海山=ハワイ島=>天皇海山列
>プレートの旅の途中で「ホットスポット」があると,ハワイのような火山島ができる>古いハワイはどんどん日本に近づいてきている.
「ホットスポット」:最近では,原発事故時にまき散らされた放射能が部分的に作った「高汚染地域」のことをさす言葉として有名ですが,地球科学上では「マントル内部の特別な高温部」をさす言葉で,その地表には「火山島」があることで注目されています.

●天皇海山列

・ハワイ島は,現在活発に活動している火山島
>その横に,マウイ島とか,オアフ島とかの古い火山島がある.
>海上に頭を出していない島>「海山」:まだ沈みきっていない=「ミッドウエー島」or「ミッドウエー環礁」
>そのほかにも,海山がならんでいて=「天皇海山列(Emperor Seamaounts)」と呼
・それらを調べると,ハワイ島から離れるにしたがって古くなり「アリューシャン列島」に近いあたりでは,7000万年前ぐらいになる.
・7,000万年まえ:後期白亜紀の終わりくらい:中生代が終わるのが6500万年前
>はるか恐竜の時代から,ハワイ島はあった


GoogleEarthの写真:海洋底は,ほぼ平らで変化に乏しい>海流が流れている
なにもなければ,スムースに流れるが,所々に「ホットスポット」がのこした海山がある
>海山があればなにが起きるか
=湧昇流=>プランクトンが発生(海底の物質が巻き上げられる)>食物連鎖が開始する
>プランクトンとは?
>ハワイ沖は,世界有数の漁場:同様の場所はみな「良漁場」

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